海の危険な魚たち
海釣り・海水浴・磯遊びをする人は、毒魚などの知識が無いと危険です。
海には、ヒレ・トゲ・触手に猛毒があるものや、牙・内臓などに毒をを持った危険な生物がいます。
場合によっては死に至ることもあるので十分な注意が必要です。
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☆アイゴ
成魚は体長30cmほどで、体は木の葉のように左右に平たい。体色は緑褐色の地に褐色の横縞が数本あり全身に白っぽい斑点がある。 背鰭・腹鰭・臀鰭の棘条は太く鋭く発達していて、それぞれに毒腺を備える。 この棘に刺されると毒が注入され、数時間-数週間ほど痛む。 刺された場合は40-60℃ほどの湯に患部を入れると、毒素のタンパク質が不活性化し痛みが軽減できる。 -
☆ゴンズイ
集団で行動する習性があり、特に幼魚の時代に著しい。幼魚の群れは巨大な団子状になるため、「ごんずい玉」とも呼ばれる。
背びれと胸びれの第一棘条には毒があり、これに刺されると激痛に襲われる。 なお、この毒は死んでも失われず、死んだゴンズイを知らずに踏んで激痛を招いてしまうことが多いため、十分な注意が必要である。
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☆クサフグ
海釣りでよく釣れる体長10-25cmの小さなフグ。テトロドトキシン(フグ毒)が含まれる。 内臓と皮・特に肝臓・腸・卵巣は毒性が強い。食べられないと思われがちであるが、食用が許可されておりふぐ調理師が処理したものなら食べることができる。 -
☆ヒョウモンダコ
体長は10cmほどの小型のタコである。熱帯・亜熱帯域に分布し、かまれると死に至る恐れのある「猛毒ダコ」が、近年(2013/ 7/13日)海水温の上昇に伴い、神奈川・千葉両県などで相次いで見つかっているため、海水浴客・釣り人に警戒を呼び掛けている。
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☆ソウシハギ
全国で目撃情報!内蔵にパリトキシンという致死性の猛毒を含む(毒はフグの70倍)ため、食べたら半日で死亡することも・・・
しかし、琉球列島の奄美大島や沖縄などでは一般的な食用魚。身は上質の白身で、産地では人気が高く、内臓を食べなければ問題はない。 -
☆ハオコゼ
成魚の体長は10〜12cm。側面形は寸が詰まり体高が大きい。水揚げの際背びれを歯のように立てることから「歯オコゼ」という説もある。 防波堤釣りの外道として釣れる事が多く、また潮だまりでもしばしば目にするが、他のオコゼ類同様、背鰭の棘に毒があり、刺されるとひどく痛む。
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☆アカエイ
尾を含めた全長は最大で2 mに達する。東アジアの沿岸域に広く分布し、分布域では普通に見られる。食用ではあるが、尾に毒の棘があるので充分注意しなければならない。 -
☆キタマクラ
毒に当たると北枕に寝る(死ぬ)ことになるのでこの名がある。皮膚に強毒をもち、肝臓や腸にも毒がある。そのため多くの都道府県条例では本種を食することを認めていない。
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☆スベスベマンジュウガニ
甲長3.5cm、甲幅5cmほどの小型のカニで、インド洋から西太平洋に分布し、日本では千葉県から沖縄県にかけての太平洋岸の岩礁海岸とサンゴ礁の潮干帯から水深100mまでに生息する。 有毒ガニで食べられない。このカニは麻痺性貝毒やフグ毒を併せ持っていて、致死量の毒を含んでいる。 -
☆オニヒトデ
オニヒトデの体表面には多数の有毒の棘が生えており、これがヒトの皮膚に刺さると毒素によって激しい痛みを感じ、アナフィラキシーショックによって重症に陥ることがあり、最悪の場合、死に至ることがある。刺された時の対応は、なるべく早くポイズンリムーバーで血液を吸引し、後に温湿布で患部を温める。
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☆ウミケムシ
夜間投げ釣りをしていると掛かり、ゴカイと同じ多毛類で、警戒すると毛を立てる。この体毛が毒針となっており、人でも素手で触れると刺されることがある。刺された際にはセロハンテープ等で毒針をそっと取り除き、流水で洗い流す。 -
☆ミノカサゴ
体長は25cm〜30cmほどで、暖かい地方に多く生息し、ひれに猛毒を持っています。 夜行性で、昼間は珊瑚や岩場の影に潜んでいる。
水族館などでも良く見かける綺麗な魚ですが、扱いには十分気をつけましょう。
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☆アンボイナガイ
巻貝の一種。伊豆諸島・紀伊半島以南に分布し、口内に猛毒を注入する毒針を隠し持ち、毒性の強さはインドコブラの37倍と言われ刺毒による死者や重症者が多いことで知られる。